幾千の和
今井兄弟 (今井翔太、今井駿弥)
2019
シリコン塗料, 油性アクリル, ABS
2000×6000mm
常設展示場所
〒949-4523
新潟県長岡市籠田107-1 椿の森船着場跡
地域、そしてそれに携わる人々を含めた”現在”を表現したこの作品には、幾つかの事象が入り組んでいる。
熊野神社を中心に、和島に由縁のある良寛と貞心尼や、この現代に生きる人々を世代を超えて繋いでゆくミニSL、共命鳥を模した双頭のキジ、それらを取り囲むように抽象化された椿の花々。
人々の交流の地点になっている現在の椿の森を駅のホームに準えて、小島谷駅と妙法寺駅の間にある架空の「椿の森駅」として表現した。
椿の森に隠された熊野神社は外からほとんど視認することができず、椿の森をつないでいるミニSLも普段はコンテナの中へ収納されている。春にしか見ることのできない椿を常に咲かせていたいという考えの下、内から外へ、地域のシンボルになるような作品を目指した。
金煙を巻き上げて進むミニSLは、未来に向けて走り出し、これからも多くの人々に勇気や希望を与え続けるだろう。